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オジ旅〜名古屋の夜編〜【第3回】

コロナによる緊急事態宣言や蔓延防止などを繰り返し、ようやく日常が戻りつつある・・・と思ったのも束の間、世間では毎日のように1日の最多感染者数を更新したというニュースが流れている。

正直もううんざりだ・・・思い通りにいかない仕事も相まって、なんだか気持ちが落ち込んでいた。

そんな時、ふと見た趣味垢のTwitterにてとある情報が流れてくる。どうやら名古屋でイベントがあるらしい。

名古屋か・・・都会的でご飯が美味しいというポジティブな印象しかない場所だが、気付けばもう10年以上も行っていない。

よし、これも何かの運命かもしれない。そう考え、早速名古屋への新幹線チケットを予約していた。

楽しみが出来ると仕事にも熱が入る。そしてあっという間に当日を迎えた。

東京駅にある「駅弁屋 祭」でいつものように駅弁をゲットして新幹線に乗り込む。

ビールを片手にしばし列車での旅を楽しむこの時間がとても好きだ。

とはいえ東京から名古屋までは新幹線でわずか1時間半ほど。寛ぐ間もなくあっという間の到着だ。

それにしても一泊二日でも十分気軽に行けるのは我々社会人にとって非常にありがたい限りである。

名古屋駅は予想以上に人が溢れかえっており活気がある。

そのまま宿のある栄まで電車で向かう。栄は愛知を代表する繁華街でもあり、名古屋駅も近く非常に便利な立地だ。


早々にチェックインし、少し部屋でまったり。

とはいえ今回はビジネスホテルであり、宿での時間を目的に来たわけではない。

そう、酒だ。栄の街で飲み歩いてみよう。

知らない街で飲む酒はやたらと美味いと感じるのは私だけではないはず。

見知らぬ土地ということもあり、久しぶりに酔いたい気分だ。

そうと決まれば早速街に繰り出そう。まだ外は明るいが、繁華街に向かって足を運んでみた。


東京とはまた違った雰囲気で歩いているだけでも色々気になるものが目に入ってくる。

そんな中、まず気になったのが「ほぼ栄駅一番出口のれん街」だ。

文字通り栄駅一番出口からすぐの場所にある、全長70メートルの敷地内に11店舗が立ち並ぶ飲み屋街である。

中に入ると賑やかでお祭りのような雰囲気の通路があり左右になんとも魅力的な店が立ち並ぶ。

全部行きたいところだが現実的ではないため、まずは気になった「ロバートタイワンブロンクス」という台湾料理店に入ることに。

のれん街を見渡せる2階席に陣取り、早速飲んでいくぞ。

一杯目は当然のように生ビールを注文。台湾料理にも合いそうだ。

顔よりデカい「台湾からあげ」がやたら気になったがこれを食べたら早々に終了してしまいそうな気がして断念。

その代わりに「焼き小籠包」を注文。熱々ジューシーな焼き小籠包は抜群に美味しく酒がどんどん進む。思わずビールをおかわりしてしまった。

それにしても祭りのような雰囲気は実に楽しくしてくれる。

 

続いてやってきたのは「アローイ兄弟」

どうやらここもアジア料理の店のようだ。似たような店だったかな・・・と後悔しかけたが、ここもまた魅力的なメニューも多く店員さんも優しい。この選択は間違いではなかったようだ。

ここでは「トムヤムモツ煮」というトムヤムクンともつ煮を組み合わせた絶品つまみに「マンゴーハイボール」という邪道の極みのような組み合わせて頂く。

うん、邪道も悪くない。

 

折角なのでもう一軒くらい寄りたい。そう思ってフラフラしていると、これまでとは少し毛色の違う店が目に入る。店の名前は「マグロ大使」。間違いない。マグロの店だろう。マグロは大好物。入らない理由はない。

ここでは王道の寿司はもちろん、焼肉や揚げ物、一品料理などあらゆるメニューにマグロが使われており圧巻のラインナップ。

普段食べないようなメニューも多く、何を頼もうか悩んだが名物っぽい「まぐろ焼肉の盛り合わせ」をお願いしてみた。

焼肉のようにマグロのあらゆる部位を焼いて食べるのだが、これまた酒のつまみに最高

ついつい飲み過ぎてしまった。

思いもよらない魅力的なのれん街と出会え大変満足

そろそろ違うところに行こうか・・・とのれん街を出ると当然だが外はもう真っ暗。

随分長いこと楽しんだみたいだ。


酔いを覚ますかのように栄の街を闊歩しながら、土地勘が全くないためスマホを片手に次の店を探す。色々な店があって楽しそうだなぁ・・・なんて思っているととある店の情報を見て思わず手が止まる。

ここ、面白そうだな・・・

向かった先は「パーティーハウス25」という店。実はここ、ゲイバーなのだ。

ノリと雰囲気が割と好きなので東京でもゲイバーやミックスバーにはたまに行くことがあるのだが、栄のゲイバーはどんな感じなんだろう?という興味が抑えきれず思わず来てしまった。

で、どうだったかというと・・・期待以上の楽しさ

店員さんのおもてなし、雰囲気の良さ、リーズナブルな会計と言うことなしだった。

栄初心者でも十分楽しめるお店で、是非また近くに来たら寄りたい名店であった。


気が付けば時計の針は0時を過ぎている。

当初の予定通り、飲んで名古屋の夜を楽しむという目的はしっかりと完遂できたはずだ。

疲れているが、実に清々しい。

最後は朝までやってる「名古屋辛麺 鯱輪」の「旨辛にんにくラーメン」で締めだ。

たっぷりのニンニクと辛めの味付けが癖になる名古屋を感じるラーメン。

はち切れそうなお腹に流し込みフィニッシュだ。名古屋最後の食事にふさわしい。

一泊二日なので翌朝にはもう東京に帰る。

しかし、1日だけではあったが名古屋の活気に元気をもらい、英気を養えたことは間違いない

良い意味でしっかりリフレッシュできたのも事実だ。

それにしても栄の夜はなんだかクセになりそうだ。

近いうちにまた来れるよう、明日からまた仕事に精を出すとするか。